otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

枝拾いの日々

昨日は晴天でしたが、強風が吹き荒れていました。

天気がいい日は青空を仰ぎたいところですが、私はなぜか下を向いて歩きます。
雪の上の小枝が気になって仕方ないから。

昨日のような強烈な風が林を吹き抜けると、たくさんの枝が落ちているのです。
もちろん、枝が落ちるのは日常茶飯事ですが、落ち葉や草が茂っている季節は、枝がおちても埋もれてしまって全く気が付きませんが、今なら雪原に落ちている枝に目が行きます。
風が吹いて落ちるということは、すでに枯れ枝になっているわけです。
現在、針葉樹を覗いてすべて裸の林ですが、その木や枝が枯れているかどうかは、まったく見た目ではわかりません。風がふるい落としてくれるという、自然の流れなのです。

雪面に落ちている小枝を拾って歩きます。
薪ストーブの焚きつけに使うのが目的ですが、それ以前に、なぜか拾わざるを得ない衝動に駆られます。落ちている小枝は枯れていますから、とても軽くて、ぽきんと簡単に折れます。

ふと林の骨を拾っているような、そんな気がしてきます。

拾われた枝は、ストーブで燃されて、煙になって、空へ昇っていきます。
拾われなかった枝は、地面に落ちて、草に埋もれて、一緒に分解して土に還っていきます。
やがて、空へ上った枝も、雪や雨になって地上に降りてくるでしょう。
やはり母なる大地ですね。

そんな輪廻を感じながら、レントの季節を過ごしています。

明日あたり、また寒気がやってくるらしいです。