otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

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ここ数日、空気はもう秋のものになり、長そでを着ています。朝晩はそれでも寒くて、ホットカーペットにスイッチを入れたりしています。さすが?標高1000mです。

ギャラリー一進は群馬;安中の方の展示中で、近いこともあり、ご案内状を出したら、連日沢山方に来ていただき、その流れで喫茶が混雑していますが、昨日は珈琲に加えて、カフェオレ、チャイなどミルクものが大人気でした。
先週まで人気のアイスコーヒーやクリームソーダ、スイカサイダーのオーダーはあまりなくなりました。喫茶経営は難しい!


行方不明の坊やを助けたボランティアの方の「子どもは登りを好む」という一言は、とても惹かれる話で、経験値の大切さを感じました。
還暦過ぎた私のような人間だと、山の中でもし何かあったら、むしろ下りを選択するような気がするのですが。
川の氾濫、津波の襲来などには、確かに上へ上へという行動は正しく、教育や介護の現場で人間の本能について考えることは大切だと思いました。
今は亡きうちの猫は、用心深く、休む時、逃げるときは家の中でもできるだけ高いところに行きました。カーテンも登り、箪笥の上、天袋の中など。動物の本能かしら。

古本屋でも文化磁場油やでも、来た方のうち多くの方が二階に興味を持たれます。「上は倉庫です、宿泊者用」ですとお断りしていますが、やはり「上」への関心があるのでしょうか。

私がこうして標高の高いところで林住期を過ごしているのも、高いところへ向かう意識があるでしょうか?
ふとした瞬間、空を眺めたり、山を拝む時、標高の高さを意識し、なんとなく優越感を感じることがあるのも事実。星や月に1000mは近いとか、なんとも微々たるものですが(笑)。

風音

大気が入れ替わり、一気に秋がやってきました。

空は青く澄んで、雲白く、紫の山も見えます。
ただし背後に雲が立ち込め、まだ全貌はみえませんが、徐々に晴れていくでしょう。これもまたアサマサマかも。

昨日までと違うものは、窓外の音。
午前九時ですが、蝉の声がまだ聞こえません。
おそらく気温が低いせいです。自宅の軒下の温度計は12℃。

そして、一番の違いは葉を揺らす音。さらさらと乾いています。
昨晩は雨だったのに、葉っぱの表面はもう乾いています。高い空に水分が上って行ったのでしょう。
湿度は60%を切っています。平凡な表現ですが、実に爽やかな朝です。

それにしても鳥の声が全く聞こえない!気温の変化に戸惑っているのかしら。

お盆過ぎて、やはり高原はすでに冬への舵を切りました。


今見えている緑を見る目が変ります。
この緑がすべて消えるまで3か月もないのですから。茂っている雑草も愛おしく思えます。

川端康成の『高原』など、初秋の高原のことを書いたものは色々あります。
夏のあいだ高原に滞在した文士が、五感で感じとった生まれたての秋が書かれたのです。

文化磁場油やの夏はまだまだ盛り沢山ですが、ぼちぼち本を開く時間も持ちたいものです。
今年は阿房文庫が好調です。「本」がここに有ることが認知されてきたのかもしれません。

あたふたと夏の盛り

この夏の暑さは、追分にも大きく影響を及ぼしています。
元来、エアコンのない家の多いこの地域、ひとたび暑くなると、木陰で団扇で扇ぐぐらいしか、手がありません。日中に30度を超える日がこんなにあるなんて。しかも追分は夕立も全くなく、庭に水を撒く始末。

それでも森林のお蔭で、朝晩は20度近くまで下がります。昨夜は16度まで下がりました。アスファルトジャングルではなく、人より樹が多いということは有り難いことです。
建物が3階建てまでなので、樹より大きな建物はないことも大きいかもしれませんね。
太陽が姿を消すとここまで気温が下がるということは、太陽の力もやはりとてつもないと言わざるを得ません。

22日の馬子唄道中は雨に降られず無事敢行できましたが、お隣の御代田町龍神祭り(28日)は、珍しい台風到来で中止となりました。
馬子唄のとき暑いとぶーぶー言ってましたが、こうなるとできただけでも良かったということになります。準備する人にとって、本当にお天気は魔物です。

暑い暑いと言っている間に8月に突入しました。
いよいよ、文化磁場油やの夏も満開です。

★8月3日には沙庭で展示中の神林学さんの針金のワークショップがあります。

★8月4日には恒例のギターコンサート。今年はフルートの望月さんとの競演です。

8月4日(土) 
フルートとギターの高原クラシックコンサート
 (フルート:槇本吉雄 ギター:尾尻雅弘)

毎夏「油や」で開催するギタリスト尾尻さんのクラシックギターコンサート。
今年は、長きに亘り東京吹奏楽団のフルート奏者を務め、
2010年から2013年度まで楽団長も兼務するフルーティスト槇本氏を招待して、演奏会を行います。
演奏曲: ☆W.A.モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K.330/300h
     ☆ロバート・ビーザー:「マウンテン・ソングス」より、ほか
●料金:2000円
●入場:14:30〜 開演:15:00〜
●定員:30名程度
●場所:天神桟敷(本館東側テラス)
*雨天時「阿房文庫」
予約優先(0267-31-6511)

★お願い★
油や前庭にはお車はお止めになりませんように。
隣の古本屋「オイワケコロニー」右脇をお入りください。
左側に二段駐車場がございます。
尚、お車を浅間神社前光栄駐車場にお止め頂いた方には、珈琲チケットを差し上げます。


冷風を感じた晩

昨日馬子唄道中も無事に終了いたしました!

炎天下の中、お嫁さんは白無垢でなにしろ大変でしたが、なんのそのの幸せオーラ満開で、また今年は雨にはお世話にならず、水入りになくて良かったです。
関係者の皆様本当にお疲れ様でした。

油やの庭に馬や水戸黄門様や、虚無僧、町娘、お侍さんが集っているシーンは、いつみても迫力があります。いったい今は何の時代?と思ってしまいます。


村中線は朝早くから通行止め前に入り、11:00開店前に、皆で浅間神社に行ってみました。たくさんお店が出ていました。桔梗の鉢とルバーブのジャムなどを買いました。
「らしくサン」は店の前で、ホットドックをご家族総出で売っていました。
油や入り口では、恒例「桜カフェ」さんが手作りシロップのかき氷を販売。良く売れてましたよ。

車は通行止めなので、なんとなく宿場内がのんびりしているのは嬉しいです。

連日30度を超える日々、さらにほとんど雷雨もなく、干上がった感じですが、
今日は日中久々に風が吹いて、夕刻。浅間山が割とはっきり見えました。

今晩は帰宅したら、珍しく枝の合間から冴えた月が見え、気温も20℃を割り込み、18度くらい。ヒンヤリ冷風を感じ、久々にすっきりした夜となりました。これぞ高原。
虫が鳴きはじめました。
このところ、これでは避暑地ではないと言われる始末でしたが、今夜はちょっと自慢できます。

さて明日は火曜日ですが、いろいろマラソン営業スタートで、開店です。

マラソン営業直前

otobokecat2018-07-16

信州に住んでいると何かとても縁遠い「海の日」です。3連休ということです。
気候だけが「夏」そのものですが、馬子唄道中は来週22日(日)ですし、子供たちはまだ夏休みではないはずで、ちょっと中途半端な3連休。
ただ、日本列島はうだっているので、避暑地軽井沢はその名の通りに、涼を求める方が押し寄せる人気観光地?となりましたが、「こんなに暑いと思わなかった」と言われてしまう有様。連日軽井沢も日中は30度を超えています。以前より気温が高くなっている感じ。

住人が一番暑さに慣れず、うだっておりますが、観光客の方には「暑い」とおしかりを受けるケースと、「ここは天国」と言われるケースがあります。
朝晩はそれでも20−24度に下がるので、宿泊の方には「よく眠れた」と言っていただけました。
エアコンなしの生活は体に負担は掛からず、少しくらい汗はかいても体がとても楽です。

今朝は朝霧でした。太陽が照りつける時間が減った分、昨日よりはいくぶん涼しかった?です。

それでもここ数日喫茶では冷たい飲み物がでています。一番人気は「しゅわしゅわ甘酒」甘酒は飲む点滴とも言われ、これは炭酸も入っていて、冷たくして、おろし生姜を乗せていますが、ちょっとレトロな感じが油やに似合っていて、人気メニューになりました。
そして今年もクリームソーダは人気は不動です。

夏の管理人N夫妻が到着し、数回打ち水をしてくれています。
追分の涼は団扇、打ち水蚊取り線香、葦簀(よしず)も下げました。あっ風鈴も出さなくては。あっという間に暑さは行ってしまいます。お盆までの一か月です。

仕事から引き揚げてくるとヒグラシがカナカナカナ♪と鳴いています。

二日休みますが、それからマラソン営業になります。
一進、ルーサイトに新たな作家を迎えます。
そして、お待たせしました、この二日間に、遊学堂をオープンさせますので。乞うご期待。

夏に突入


気が付くとハルゼミの声が聴けなくなっています。深夜にサッカー観戦に興じているうちに。気温も高く、ぼーーとしていたということでしょう。
梅雨の雨も少なくて、あれれと言っている間に、まだ6月ですが、梅雨は開けてしまいました。ほんとうに??
白い花が次々に咲いています。

イチヤクソウ↓
今年は近隣のベニバナイチヤクソウが宅地化で消滅してしまったかわりに、自宅の庭の片隅に白いイチヤクソウが花咲きました。
この花はうっすら暗いくらいが好きだったのだな。
ヤマアジサイ





そして栗の花が噴水のように噴出しましたが、でもそこにはいつもの雨がない!
だいぶ前、信濃デッサン館に立原道造のデッサンを見に行った際に、あたりに立ち込めるむせるような艶めかしい栗の花の香りと湿度が充満する緑の庭が見渡せる建物が、雨に濡れそぼっていたのを思い出します。

そのデッサン館はもうありません。幻の六月の風景です。